2014年12月17日水曜日

ロシア、インフレ政策に「成功」

通貨ルーブルが崩壊したロシアで、人々が高額な耐久財の買い物を急いでいるらしい。英紙フィナンシャル・タイムズはこう報じている。
ルーブル崩壊加速を受け、ロシアの人々は貯蓄や年金を急いでドルやユーロに替えるとともに、家具や宝飾品を買いだめ(stocking up)している。……ここ数日の劇的なルーブル崩壊はあからさまなパニックにはつながっていないものの、外貨への両替えや、家具、自動車、宝飾品といった耐久財を一段の値上がり前に買いだめるきっかけとなった。 
中年の女医ガリヤは買ったばかりの金の指輪を見せながら言った。「ルーブルは年末まで下げ続けるでしょう。家具を買うときですよ(“It’s time to buy furniture!”)」。たしかに、買い物客は月曜日の夜中の2時だというのにスウェーデン系の家具店イケアに長蛇の列をなし、買いだめを急いだ。イケアによると、火曜日から値上げするという。
ドイツのN-TVも次のように伝える。
イケアが12月初め、近く値上げすると発表した理由は、ルーブル下落だった。……「人々は大急ぎでテレビやパソコンといった高額品を購入し、ルーブルの値下がりを埋め合わせようとしています」。コンサルティング会社ワトコムのマリア・ワカトワは話す。
通貨の価値が下がる見通し、つまりインフレ期待が強まることで、人々が消費を急ぐ――。どこかで聞いたような話ではないだろうか。そう、日本や米国の中央銀行が躍起になって取り組んでいるインフレ政策がまさにこれである。

投資ブログのゼロヘッジは上記の報道を紹介しながら、こう辛辣にコメントする。「世界の中央銀行は、日銀や米連銀が成し遂げたくてたまらない(desperate to achieve)ことに成功したロシア中銀が、うらやましいのではないだろうか」

インフレ政策の「成功」により、ロシアの国内総生産(GDP)は急増しそうである。しかし「もちろん消費の急増は長続きしないし、使うルーブルがなくなれば終わる」(ゼロヘッジ)。ロシアに注目していれば、日本経済の将来の姿がわかるかもしれない。

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