2015-02-12

ピケティは公正の夢を見るか?

ウォルター・ウィリアムズ(Walter E. Williams, 米経済学者)
――経済的不平等について。(2015年)
トム、ディック、ハリーがポーカー遊びをするとしよう。ゲームの結果、トムは75%の確率で勝ち、ディックとハリーはそれぞれ15%、10%の確率で勝った。この結果からは、ポーカーの公正や正義について何も言うことができない。トムの勝率が不釣合いに大きいのは、トムが抜け目なくプレーしたからかもしれないし、巧みにイカサマをしたからかもしれない。〔略〕 
結果から公正かどうかを判断することはできない。経済的に公正かどうかを判断するには、結果ではなく、過程を調べなくてはならない。
# トマ・ピケティ『21世紀の資本』のように、経済活動の結果をどれだけ詳しく調べても、それが公正かどうかはわからない。もしかするとピケティは、ほんとうは公正や正義に関心がないのかもしれない。(木村)
...Suppose Tom, Dick and Harry play a weekly game of poker. The game’s result is that Tom wins 75 percent of the time. Dick and Harry, respectively, win 15 percent and 10 percent of the time. Knowing the results of the game permits us to say absolutely nothing about whether there has been poker fairness or justice. Tom’s disproportionate winnings may be a result of his being an astute player or a clever cheater.... 
As such, a result cannot be used to determine fairness or justice. To determine whether there has been economic justice or fairness, we must go beyond results and examine processes.
出所:lewrockwell.com

参考記事:
リバタリアン通信: 『21世紀の資本』の致命的誤り
リバタリアン通信: 良い格差・悪い格差

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