2016年1月24日日曜日

〔本〕赤坂治績『江戸の経済事件簿』


所得税のなかった日本


いくら儲けても所得税はかからず、もちろん消費税もなし。金融業を営むのに免許は不要――。商人からの借金を強引に踏み倒す大名はいたし、生産技術の発達した今と比べれば生活水準ははるかに低かったのも事実だけれど、江戸には現代日本が失いつつある経済の自由があった。経済政策のあり方を考えるヒントにあふれた書。

<抜粋とコメント> 


"年貢率が下がり、剰余分が残るようになったことで、百姓(農民)の生産意欲は高まった…消費が増加した。…商人・職人は潤って大商人も生まれ、歌舞伎や浮世絵など庶民文化の花が咲いた"
# クールジャパンはまず減税から。

"江戸時代の税金は土地に課税するのが基本…しかし、幕府直轄地の江戸・京・大坂・堺・奈良などは地子銭が免除されていた。また、いくら儲けても所得税はかからず、もちろん売上税(消費税)もなかった。"
# 粋だね!

"〔借金先の〕商人を家来に取り立て…次第に扶持米を減らし、終いには与えなくなる。…訴訟を起こすと、「家来の分際で、主君を訴えるとはけしからぬ」"
# これはひどい笑。でも日本国債がデフォルトしたら、訴訟すら不可。

"〔大坂の豪商〕淀屋は、贅沢を咎められ、闕所(全財産没収)・所払い(追放)になった。理由は贅沢だが…淀屋を潰すことで、各藩は借金を踏み倒したのである。"
# 武士道とは恩を仇で返すことと見つけたり。

"江戸時代は金融業を営むのに免許は要らず、自由に金融業を営むことができたから、大きな寺社は大概、余っている金、当面使わない金を融資していた。"
# 金融ビッグバンなんて子供だまし。

寸評アマゾンレビューにも投稿。
*抜粋とコメントはツイッターより転載。

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