2016年1月14日木曜日

〔本〕オルテガ『大衆の反逆』


国家という危険物


保守主義のバイブルのようにいわれているが、読んでみると、彼の亜流・模倣者たちと違い、オルテガが国家というものに強い警戒心を抱いていることがわかる。「今日のヨーロッパ文明を脅かしている最大の危険物……この危険物とは他でもない、今日の国家である」

<抜粋>


"今日のヨーロッパ文明を脅かしている最大の危険物……この危険物とは他でもない、今日の国家である。

"今日、文明を脅かしている最大の危険はこれ、つまり生の国有化、あらゆるものに対する国家の介入、国家による社会的自発性の吸収である。すなわち、人間の運命を究極的に担い、養い、押し進めてゆくあの歴史的自発性の抹殺である。"

"大衆は、実際に自分が国家であると信じているのであり、勝手な口実をつくっては国家を動かし、国家を用いて、国家の邪魔になる……創造的な少数者を押しつぶそうとする傾向をますます強めてゆくであろう。"

"国家主義は、規範と化した暴力と直接行動がとりうる最高の形式である。そして大衆は、国家という匿名の機械を通じ、またそれを手段として自ら行動するのである。"

"いわゆる「秩序を愛する」人々が、秩序を守るために作られたこの「社会的秩序の権力」〔警察〕は、自分たちが希望する秩序をつねに樹立するだけで満足するであろうと考えるのはあまりにも無邪気である。

ツイッターより転載。加筆・修正している場合があります。
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