2016年6月7日火曜日

〔本〕『憲法と政治』


政治権力を疑え

「自由な政府は、信頼ではなく猜疑に基づいて建設される」(ジェファーソン)。立憲主義の根本にあるこの考えは正しい。だから政治権力に防衛を任せてはならない。本書では述べられていないが、福祉や教育も同様。

<抜粋>
権力は疑われ、監視されなければならない。政治権力は憲法によって縛られなければならないという立憲主義の考え方は、そのような権力への猜疑に基づいており、国家権力には侵すことのできない個人の自由があると想定する。(p.18)

徳川封建制の家父長制的で家産制的な日本法観念だけが伝統的な法観念ではなく…中世の「天道」「道理」といった自然法的な理解があるという。権力は「道理」の下にあらねばならないという観念である。(p.26)

近代立憲主義の観点からみて重要なのは、人がどのような考え方を持つとしても、そのこと自体は、個人の自由だということである。近代立憲主義が問題にするのは…特定の国家像や価値観を、国家が国民に押しつけることである。(p.28)

純粋な統治行為論がとられるのだったら、司法府は判断を示さないはずであるから、ここで判示は終わるはずだが、さらにこの判決〔=砂川事件最高裁判決〕は、駐留米軍の合憲性に検討を進めたのだった。…要は実体判断に踏み込んで、合憲と言っているのである。(p.239)

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