2016年7月31日日曜日

〔翻訳〕不換紙幣と所得格差

*Philipp Bagus, Our Monetary System Favors the Rich and Hurts the Poor(「私たちの金融制度は金持ちに有利で、貧困者を傷つける」)より抜粋。

今の不換紙幣制度でお金が新たに作られると、必ず富の再分配が起こる。得をするのは、お金を先に手に入れ、物価がまだ安いうちにそれを使える人々。損をするのは、お金をあとから手に入れ、収入より早く(faster than their income)物価が上がってしまう人々だ。

新しいお金を最初に手に入れ、それによって得をするグループには、政府や金融関係者(the government and the financial system)がいる。

これまで資産価格(Asset prices)の上昇は所得よりも大きかった。普通の所得で普通の家を買うのは難しくなる一方だ。不換紙幣制度のせいで、人々は人生の早い時期に借金をし、家を買わざるをえない。

今の不換紙幣制度の下で裕福でいるために重要なのは、革新的な企業家として消費者を満足させることよりも、新しいお金を早くたやすく手に入れることだ。純粋な金本位制(pure gold standard)になれば、そうした方法で金持ちの地位を守ることはできなくなる。

道徳的に正当な不平等とそうでない不平等(morally justified and unjustified inequality)を区別しなければならない。生産的で人々の望みを満足させて裕福になる人は、称えよう。政府の許認可や規制、課税、不換紙幣制度などを利用して裕福になることは、不正である。

0 件のコメント:

コメントを投稿