2016年9月23日金曜日

〔翻訳〕社民主義者ハイエク

*Hans-Hermann Hoppe, Why Mises (and not Hayek)?(「なぜミーゼスなのか(なぜハイエクではないのか)」より抜粋。

ハイエクは古典的自由主義者ではない。実際は穏健な社会民主主義者(moderate social democrat)である。だから今の社会民主主義の時代には、「尊敬すべき」で「信頼できる」学者とみなされる。

ハイエクによれば、政府は必要である。法の執行(law enforcement)や外敵に対する防衛だけでなく、「高度な社会では政府はその権力を用い、課税で資金を集め、市場が(適切に)提供できない多くのサービスを提供しなければならない」という。

政府の役割(government functions)はそれだけでなく、最低限の収入の保証、公共事業、学校や研究への資金提供、建築法規や食品法の執行、一部職業の認可、危険物の販売規制、生産工程の安全・健康規制……等々だとハイエクは言う。

ハイエクの主張に同意できない社会主義者や環境主義者(green)がいるだろうか。ハイエクの基準に従えば、社会主義者も環境主義者も堂々と自由主義者を名乗れるだろう。

ハイエクと対照的に、〔ハイエクの師である〕ミーゼスの考えはきわめて明瞭である。ミーゼスによれば、自由主義の定義を煎じ詰めれば、ただ一言、「私有財産」(private property)である。政府の唯一の役割は生命と財産を守ることである。

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