2016年10月19日水曜日

〔翻訳〕自由貿易に条約はいらない

*Claudio Grass, Why They Keep Trade Deals Secret(貿易交渉が秘密にされる理由)より抜粋。

TTIP(環大西洋貿易投資パートナーシップ)について、欧州ではその内容だけでなく、交渉がきわめて秘密主義である(extremely secretive)ことに対し、世論が対立している。 

TTIPは自由貿易協定ではない。新たな「管理貿易」(managed trade)である。交渉を秘密にしたことで、その背後にある意図が疑われ、米国と欧州の市民にとって本当に利益になるのか疑念が広がったのは間違いない。

実際のところ、自由貿易に条約は必要ない。純粋な自由貿易は、一国が単独でなしうる政策(unilateral policy)である。他国の許しを得て、貿易障壁を除いてもらう必要などない。

どうやらTTIPは主として、大企業とロビイスト(big business and its lobbyists)によって書かれた合意である。その目的は大衆に販売される製品の質を犠牲にして、欧米市場の企業の中で有利な地位を占めることのようだ。

秘密主義は不信を招く。密室で有力な特別利益団体と無数の会合を繰り返す官僚たちによって、TTIPは近代史上最大の貿易協定と称賛されている。しかし、それは最も「非民主的」(undemocratic)な協定になるかもしれない。

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