2017年1月13日金曜日

〔翻訳〕新年の世界金融、5つの焦点

Paul-Martin Foss, Top Five Monetary Policy Issues To Watch In 2017(金融政策、2017年に最注目の5案件)より抜粋。

以下は2017年に注視すべき5つの最重要案件(issues)である。

(1)トランプ新政権。連邦準備理事会(FRB)の理事には2人の空きがある。次期大統領が送り込む理事の顔ぶれ次第で、イエレン議長(Chairman Janet Yellen)は今年中、政策金利を上げ続けるよう、さらなる圧力を受けるだろう。

(2)欧州の金融悪化。ギリシャの債務危機は未解決だ。イタリアではモンテ・パスキ銀行(Monte dei Paschi)が救済に直面し、ポルトガルも銀行業界に脆弱化の兆しがある。ドイツ銀行の経営問題もあり、今年は最悪の状況がありうる。

(3)不確定な中国。人民元(yuan)は国際準備通貨になりつつあるが、経済はなお困難に直面。民間債務は高水準で、保険・銀行の土台はもろく、政府は元防衛へ外貨準備を売却。中国経済の崩壊が西側に波及すると大変だ。

(4)現金廃止政策。インドが示したように、「現金との戦い」(war on cash)が世界に広がっている。米欧では高額紙幣廃止の大きな動きはないものの、現金の使用と金銭上のプライバシーを少しずつ制限する動きは続くだろう。

(5)金融危機の再来。過去数年、世界中の中央銀行が何兆ドルもの新しいマネーを金融システムに注いだ結果、バブルの拡大と破裂、それが導く金融危機(financial crises)は避けられない。

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