2017年2月6日月曜日

地産地消は飢えのレシピ

Tim Worstall, Local food is a recipe for starvation(地産地消は飢えのレシピ)より抜粋。

そうする余裕のある人は地産地消を楽しめばよい。しかし経済全体の仕組みとしては、私たちは地産地消をもうやめた。それには十分もっともな理由(very good reason)がある。飢えだ。

17世紀まで英国は飢餓に苦しんだ。飢餓をなくしたのは効率のよい輸送システムの普及である。18世紀まで飢餓が続いたのは、輸送網(transport network)の整備が遅れた土地だ。飢えをなくす方法は、どこかよそから食物を持ってくることだった。

今でも穀物の不作は珍しくない。しかしあらゆる土地から食物を入手できるおかげで、その影響は軽くて済む。食の安全保障(food security)に必要なのは、食物の国内生産ではない。天候パターンの異なるさまざまな土地に多くの供給元を持つことだ。

地産地消に頼らないおかげで、真冬にレタスを手に入れることもできる。季節の物にはもちろん良さがある。しかし冬にレタスやズッキーニ(courgettes)が売れる事実が示すように、人は冬にカブだけ食べて暮らしたくはないのだ。

平常時(normal times)には、世界貿易は食を多彩にしてくれる。非常時には、飢えを防いでくれる。地産地消とは不思議な運動だ。なぜ人類が過去一万年にわたって逃れようとしてきた食の生産方式に、わざわざ戻ろうとするのだろうか。

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