2017年3月9日木曜日

2つのグローバル化

Thorsten Polleit, Economic Globalization Is Not Political Globalization(経済的グローバル化は政治的グローバル化ではない)より抜粋。

グローバル化を諸悪の根源だと拒否する人が増えている。しかしグローバル化をひとまとめに非難するのは大きな問題だ。なぜならグローバル化には経済と政治の2つの側面(two dimensions)があるからだ。

経済的グローバル化とは、国境を越えた分業(division of labor)と同じ意味だ。自由貿易によって生産性を高める。経済的グローバル化なしでは、過去数十年間、世界の貧困がここまで減ることはなかっただろう。

政治的グローバル化は最初から、経済的グローバル化とは何の関係もない。政治的グローバル化の目的は、世界中の人々のあらゆる関係を専制的支配(authoritarian rule)によって管理・決定することにある。

政治的グローバル化の核となる主張によれば、かつてなく複雑になる世界の諸問題に取り組むには、中央による意思決定過程(decision-making process)が必要だという。もちろんその背後にある思想は、まぎれもなく社会主義であり集団主義である。

政治的グローバル化は欧州連合(EU)の基盤でもある。究極の目的は欧州超国家(super state)の創出だ。見通せる将来に関する限り、この夢は終わった。EUは英国の離脱決定で激変しつつあり、崩壊の可能性もある。

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