2017年5月8日月曜日

グローバル化が地域文化を磨く

次より抜粋。
Frédéric Jollien, Is Culture Really Threatened by the Free Market?
(文化は自由な市場によって本当に脅かされているか)

自由な市場は、文化を均質的な塊(homogenized mass)にしてなどいない。それどころか、地域文化の大幅な改善をもたらした。

イヌイットの石の彫刻が盛んになったのは20世紀の終わりだ。イタリア、ブラジル、カナダ・ケベック州との貿易のおかげで、彫りやすいステアタイト(steatite)を利用できるようになった。

中華料理やケバブのレストランは世界中どこでも繁盛し、アイリッシュパブ(Irish pubs)では伝統音楽の演奏が鳴り響き、アフリカやラテンのダンス教室は多くの国で成功を収めている。自由な市場は世界主義につながった。

一方、市民は地方の独自性を求めている。この傾向は北アイルランド、ブルターニュ、バイエルン(Bayern)など愛郷心が強い土地で特に顕著だ。独自性の肯定はグローバル化や世界主義に反するものではなく、その一部である。

逆説的だが、人々が地域文化に多くを投資し、それを大きく改善したのはグローバル化のおかげである。異文化どうしのかかわりは、文化を豊かさにする中核基盤であり、自由だけがそれに対して真の誘因(genuine incentives)となる。

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