2017年6月28日水曜日

マルクスの外れた予言

マルクスの予言はことごとく外れた。『資本論』第1巻の刊行から150年間、富が少数者に集中し続けることも、大衆が貧しくなり続けることもなかった。社会が「持てる階級」と「持たざるプロレタリアート」に二極化することもなかった。

マルクスの予言に反し、過去200年で最も際立った社会現象は、多数の中間階級の増大である。貧富の二極化ではなく、富裕層から貧困層までの間に階層ができた。大半の先進工業国で国民の最大部分を占めるのは、厚みのある中間層である。

労働者の一部を設備投資で置き換えると特定の仕事がなくなるのは事実だが、最終的には、自由になった労働者は以前はなかった仕事に就く。だからマルクスの予言と異なり、自由な市場経済が失業者予備軍を永久に生み出し続けることはない。

Richard M. Ebeling, How Marx Got on the Wrong Side of History (2017.6.16, fee.org)

1 件のコメント:

  1. マルクスには、科学技術と株式市場の発展を予想できなかった。先進国で多くの人々が裕福になった原因は、科学技術と株式市場の発展である。自由主義者も、科学技術と株式市場の発展を予想できなかったが、その発展を妨害することなく、自由競争に任せたから人々が裕福になれた。

    ところで、人間は、「強い者への妬み」を持つと、マルクスの共産主義に簡単に騙される。「強い者への妬み」が「弱い者への思いやり」に結びつくという発想は、馬鹿げた偽善であり共産主義を正当化するための嘘である。妬みを煽られ、怒りを掻き立てられ、道徳が麻痺してしまうと、最後は、「共産主義のためなら騙し、盗み、殺してもよい」となる。

    共産主義では、支配者だけが「持てる階級」である。一方で、自由な株式市場では誰でも株を買えるから、誰もが「持てる階級」に成れる。

    裕福な自由主義国は、国内の治安を維持するために福祉として生活保護制度を維持している。自由主義国の生活保護もマルクスには予想できなかったものだ。

    共産主義者や権威主義者という大きな政府を目指す全体主義者は、国民の妬みを煽り、自分の議席を確保したり、自分の新聞や放送を売るという商売をしている。彼らに投票したり彼らの商品を買うのもあなたの自由だが、私はお勧めしない。

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